オペラ座の怪人(映画)みてきました。

公開されることがわかってから見に行こう見に行こうとずーっと思っていたのですが、ようやくみることができました。予想外の素晴らしい出来に興奮気味の私。以下、感激レポートです。
映画なんてここ何十年とみていない私。前回見に行ったのはおそらくあの全国的にブレイクしたエヴァンゲリオンの劇場版を東銀座に見に行ったのが最新ではないかと。それ以外はドラえもんの映画か?(笑)なのでかなり緊張気味で向かったのは横浜の相鉄ムービル。20年くらい前に南極物語を見に行った映画館。懐かしいですなぁ。
前売り券を買っておいたのでチケットに交換しようと2階のチケット売り場に出したら相鉄ムービルは自由席なので交換の必要は必要なし。そのまま4階へ。
平日昼間だったからか会場はがらがら。席に座れるか評判がいい映画なので心配していたのですが問題なし。ど真ん中の良席に座ることが出来ました。
さてさて、映画の感想ですが・・・
素晴らしい!ミュージカル映画の最高傑作!ブラボー
あのね、上映が終わってからもしばらく動けませんでしたよ。ちょっとでも動いたら思い出し泣きをしてしまいそうな余韻にしばらくひたひた。
オープニングはミュージカルと同じようにオークションの場面から。ミュージカルでは老いたラウルは最初から舞台に登場しているのですが、映画版はラウルの到着シーンからという映画ならではの演出に感激。で、シャンデリアがあがるテレビでなんども流されている例の予告編のモノクロからカラーになるあのシーンで感涙。あのね、なんども予告編で流されていたから見飽きたかと思ったけれど、実際に見てしまうととてつもなく素晴らしい作り込みに感激なのですよ。オープニングの例の曲にあわせてオペラ座の人々の生き生きとした表情が次々に現れるというミュージカルでは絶対に出来ない表現は、ほんと、映画ならではといった感じ。下から見上げるシャンデリアの美しいことったらないです。
サウンドトラックで事前に聴いてしまっていた歌声も、本人達の映像付きで見るとよりいっそう感情が見えてきていい。特に怪人のシーンは怪人に感情移入してしまってかわいそうでかわいそうで泣けてしまうという・・・オペラ座の屋上でクリスティーヌとラウルが愛のデュエットをしているシーンなんてたまらん(>_<)あのシーン、あんなに切ないものだったのかと映画版で改めて思いました。とにかく今回のこの映画は怪人に感情移入したら最後、泣けて泣けてどうしようもないと思います。まぁ、怪人に感情移入させられるように物語が作られている(ミュージカルにはない怪人の生い立ちが挿入されていました)のもあってラストの例のシーンなんてあぁ切ない。これは是非とも見に行って体験してもらいたいもので。
個人的にお気に入りのシーンを何点か。まずはカルロッタがもう歌わないわ〜と劇場を飛び出そうとするシーン「支配人のオフィス」。映像的にも良くできていて素晴らしいのですが、何がお気に入りかってプリマドンナをなだめるシーンの直前にカルロッタが最高音を出すシーンがあるのですが、私、あそこの音楽大好きなのですよ。この映画版、きっちりとEの音出てます出てます!ロンドン版サウンドトラックACT1(再生開始後35分頃)、ドイツ語版(Briefe)では出ていて、劇団四季のサウンドトラックでは聞くことが出来ず、舞台の劇団四季では6回見たうちのただ一人のみだしていたあのEの音がでていて感激。そんなハイトーンの余韻に浸りながら続く7重唱というとんでもなく計算された音楽のプリマドンナ、素晴らしいシーンになっています。靴でワインを飲むというそこまでしなきゃ?的なシーンがあるのでおみのがしなく。
素晴らしいといえばマスカレードのシーン、やっぱりいいです。最初バラバラに踊っていた人々が階段にて整列し踊るシーン、問答無用で感動できます。あー一緒になって踊りたいと思ってしまいました。
映画ならではのシーンだなぁと思ったのが地下の湖に向かうシーン。舞台でも自動で動く小舟、下からはえてくる燭台となかなか雰囲気出ていたのですが、きっちりと作られた映画にはかないませんね、やっぱり。四季劇場版のオペラ座(専用劇場なのでよくできているらしい)をみていないので断言は出来ませんが最高の雰囲気だと思います。見ていない人、見た方がいいですよ。
と、ここまで書いてきましたが、見ていてちょっと気になったことを。
私は絶賛していますが、この映画、ミュージカルを見たことがない人、映画は台詞でしょうって人には評価が分かれる映画になるのかもしれません。ミュージカルに通い慣れた私でさえ「あれ、何で歌うの?」と、ふと我に返ってしまうことがありました。ものすごくシリアスなシーンなのにいきなり歌い出すことに違和感を感じてしまったところ数回。台詞をいったあとにアップになり歌い出すというのはやはり違和感あります。歌っている人のアップのシーンって映画だとなんだか変です。ミュージカルの舞台だと「ここはミュージカル劇場」と思えるので違和感は感じないのですが、舞台ではない、きっちり作り込まれたシーンでなぜ歌うの?と思ってしまう人もいるのではと思ってしまいました。
まー、そうはいっても全体を通してみるとそんな違和感はちっぽけな問題なので気になったとしても問題はないと思いますがね。
そうそう、役者について全く触れていませんでした。
クリスティーヌ、誰かに似ているんですよね。東洋顔なのでそればっかり気になりました。他にも真冬なのに胸ががらあきの服を着ているところとか・・・
メグは、容姿、歌ともかわいかった〜。某劇団(ばればれか)の最悪メグのイメージがあのメグによって吹き飛びましたよ。ありがとう、映画版メグ。
ファントムの醜いといわれる顔が「?」なのは映画だからですかねえ。見せ物になるくらいの顔だという設定なのにいまいち迫力不足できれいすぎます。演技についてはもう、ブラボー万歳素晴らし〜です。ラウルを解放した後のシーンなんて・・・あぁ、切ないよ怪人。

いやーほんと、見に行って良かったです。大迫力の音楽にも圧倒されましたし、久しぶりの大画面を堪能できました。おすすめです。みなさんも、ハイクオリティなミュージカル映画、いかがですか?

さー次は四季版のオペラ座の怪人だ。