ミス・サイゴン6回目

ミス・サイゴン 11月17日マチネ 12:30開演

主なキャスト(敬称略)

エンジニア:筧利夫 キム:新妻聖子 クリス:石井一孝

エレン:石川ちひろ ジョン:今井清隆 ジジ:杵鞭麻衣 トゥイ:戸井勝海

今期のミス・サイゴン通いも今日でおしまい。プリンシパルをすべてみるべくチケットをとってきましたが、ついに橋本さんのエンジニアをみることはできない模様。まぁ、それは忘れて、ということで楽しんできましたよ。
今回のキャストで初見なのは新妻キムと石川エレン、戸井トゥイ。3人とも気になって気になって仕方なかったキャストなのですよ。
新妻さんのキムですが、ファンの感想で一番人気になっていた理由がわかりましたよ。ほんとにキムにぴったりでした。エポニーヌの時には激しく気になったあのビブラートがキムではほとんど気にならない。逆にあの細かいビブラートが鈴のようでとっても心地よかったのですよ。そして、感情むき出して叫ぶ(吠える?)ところ、エレンと出会うところ、もーたまらない歌い方でした。そうそう、そうやってほしかったのよ〜といった感じ。トゥイに対して「いや、わたさない!」って言うところなんて、「キター」と思いましたね。ただ、エポニーヌの時もそうでしたが、どうして新妻さんって歌うときに顔をしかめるのでしょう。癖なのでしょうが、気になりました。それ以外はほんと、とってもすばらしいキムでした。なんだか自分が「ミスサイゴンに行こう」で予想した通り、(http://d.hatena.ne.jp/Tantan/20040402)なのでうれしかったですねえ。
さて、戸井さんのトゥイですが、なんていうのかな、シリアス俳優がむりやりコメディをやった感じというのでしょうか、かしこまったトゥイという感じがしました。ほかの二人と違ってシャウトしないし、動きが地味。キムとの対決のところなんかは物足りないなぁといった感じが。キムがすっごくよかっただけに残念。やっぱり私はシャウト系の俳優さんが好きみたいですね。だから、今回はtekkanさんがつぼ。でも、ドラゴンダンサーの前ですくっと立っている戸井さん、かっこよかったなぁ。
そして、初見3人の最後は石川エレン。今回のキャストでは鈴木ほのかエレンを超えることはできなかったようですね。石川さんのエレン、前半の(高床式ベッドのところ)キムとのデュエットは、あー、いいかも!って思ったのですが後半のソロなんかはやっぱり…なエレン。自分の耳が厳しすぎだったんですかね。でも、なんだかんだいって一番聞きやすかったエレンだったのではないかなと思います。暖かみといった感じはANZAエレン、優しさといった感じは高橋エレン、で、上手な石川エレン。次回があるとは思えませんが今度やるならばもう少し圧倒的な歌唱力を持ったエレンを抜擢してほしいなと、エレンファンの私は思うのでした。
さて石井クリス、一時休演したうえでの復活クリスだったわけですが、やはりというか、のどをいたわる歌い方でしたね。前に聞いたときよりもボリュームが-50くらいになっていて、そこらじゅうで抜いた表現に。でも、それもまたうまい表現なのでいい感じ。さすがだなと。
というわけで、今回でミス・サイゴンはおしまい。12年間待っていたのでとっても満足できました。ただ、橋本エンジニアがみられなかったのが非常に残念。まーそれに関してはネットでさわりだけでもみられたのでいいかなと。
というわけで、総評。簡単に誰が好きだったかを書いて、ミス・サイゴンレポートを終わろうと思います。まず、エンジニアはやっぱり市村さんかな。別所さんのあのしっかりした歌声もよかったし、筧さんのだるだるエンジニアもよかったけれど、あの舞台に立っているだけで絵になる市村エンジニアはやはり違いました。なので市村さん。キムは難しいのですが、一番印象に残った新妻さんかな、と。松さんもむっちゃくちゃよかったのですが、僅差で新妻さん。知念さんも良かったのですけどね。エレンは該当者なし。クリスは坂元さんですね、やっぱり。調子の良かったときの石井さんも好きですが、あの歌声に惚れました。ジョンは演技とかそういうのはどうでも良くなってしまうくらい声がすきな今井さん。岡さんのあの不思議な雰囲気のジョンもそういえば良かったですけれど。ジジはあの濃〜い歌声を聞かせてくれた平澤さんのジジが好きだったかなぁと。ジジに関しては3人とも好きな歌い方だったのでみんなよかったです。
今回のサイゴン、オケがビータ編成で迫力が少しなかったのがちょっと残念なくらいで他はとっても良かったと思います。ほんと12年間待っていて良かった。もし次にやるとしたらキャスト一新でしょうね。ってやるのか?お、いうわけで、レポート終了。ご精読ありがとうございました。次はSHIROHだ。