根性旅行記 北関東編 2004/9/5 (宿河原〜高崎〜小山〜大宮〜高麗川〜宿河原)

前回18切符を使用して旅したのはいつだろうか、と調べてみたら、なんと2001年の9月8日らしいということがわかりました。(根性旅行記広島編 http://d.hatena.ne.jp/Tantan/20010906)「んなばかな」と思ったのですが、18切符を使って旅をしたときは必ずレポートにしているのでうそではないのだろうと。丸々3年間も18切符を使用していなかったことになります。前回使っていったところは広島。ものすごく疲れたけれど充実した旅立ったのでよく覚えています。2100円で広島までいけてしまうんですよ。18切符ってすごいですね。ん、いや、まてよ、18切符を使って小海線に乗った旅もあるはず。これ、最近なのに、書いた記憶あるんだけど、載せてないな、これに。うーん、謎。
ま、そんな昔話はおいておいて、今回の旅の話を。今回は、私の宝物、JR乗りつぶし白地図のまだ埋めてないところを埋めるべく、川越線と、両毛線をのる旅をしてきました。1996年に旅を始めて約8年。だいぶ埋まってきましたが、まだまだいってないところはあるものでまだ白いところがいっぱい。はやく埋めてみたいものです。
それにしてもどうして自分が旅に出ようとすると雨が降るのだろうか。今回もまた雨。そんなどんよりの中、朝の9時43分に最寄の駅を出発し、南武線を北上、府中本町到着が9:55。その府中本町で武蔵野線に乗り換えようとホームに降りた時にカメラを抱えたいわゆる「てっちゃん」がわんさかと集まっていたので何か特別な列車が通るなと思っていたら、西武新宿線の新型車両と思われるものが電気機関車にひかれて通過していきました。そのあとが面白くて、通過した直後に、それこそ雲の子を散らすように彼らはいなくなってしまいました。さすが鉄道マニア。ま、自分も同類ですがね。
10:11、府中本町を出発。武蔵野線に乗って武蔵浦和まで。あいかわらず武蔵野線はうるさい。トンネルばかりだし、車両も古くて騒音と振動がものすごい。大阪の東西線くらい静かだといいんですけどね。
武蔵浦和に10:44着。埼京線に乗り換えです。埼京線、あまり好きじゃないのでいつもは乗らないのですが、今回はあえて、いつもは乗らないほうを選択。10:56、大宮に到着。
大宮からは今回の旅のもう一つの目的である新型車両の試乗ということで高崎線を選択。上野駅でよくみかけていた新型のE231系に乗りたいなぁと思っていたのですよ。この列車、モーターを制御するインバーターが変わった音をたてるのでかなり興味があったのです。さっそく乗り込むと、まもなく出発、11:05なり。発車してみてから思ったのですが、やはりこいつぁ面白い。出発後まもなくは音程が一定なのに、しばらくすると5秒くらいで短3度ほどさがり、そして突然「ぎゅぅいん」って飛行機のジェットエンジンのようにふけあがり、さらにそこから上昇するというなんとも不自然な音。京浜急行ジーメンス製のドレミファインバータも面白いけどこれもまたいい。あーすみませんね、鉄道おたくで(笑)
高崎線といえば新潟に住んでいたころ、特急あさまでよく通ったので景色をよく覚えているのですよ。なんだか懐かしいです。畑の真ん中に立っている看板など特徴のあるものは全く変わっていない。右手に見える車両基地なんてとっても懐かしい。そんな高崎線を新型車両は快適に飛ばす。昔の特急並みの速さが出ているんじゃないかと調べてみたらやはり120kmだしているんですね。さすが新型車両です。次は130Km目指してがんばってほしいぞ、JRさん。
快適に過ごしているうちに12:26、高崎に到着。ここからは今回18切符を譲ってもらったジャスミンさんと同行。高崎で昼ごはんを食べ、今回、初めてのる両毛線に乗るためにホームへ。ホームでは例のセンスわりい色使いの車両が待っていました。白地に主線が緑でアクセントにピンクのストライプというどこからモチーフをもってきたのかわからないとってもあくの強いデザイン。前回の旅行で横川から高崎に戻る時に蒸し風呂のようなとんでもなく暑い車両だったので、あまりいい思い出のない車両なのですが、路線が違うのでがまん。13:38、高崎駅を出発。
高崎を出てしばらくしたときに、聞き覚えのある鳴き声が車両の中から聞こえてきたのでその音の主を探していたらみつけた。天井付近にきりぎりすのような虫がへばりついて鳴いていました。あの虫はどこからきてどこへ行くのだろう・・・
そんなことを考えながら初めてのる両毛線は雨の北関東を快走。栃木駅なんて駅あったんですね。今回はじめて知りました。ということは、群馬には群馬駅なんてのが、埼玉にはさいたま駅なんてのがあるんですかね・・・ってことはおいておいて、目的の小山駅に15:17、到着。小山からは宇都宮線で再び大宮へ。小山から最初は各駅停車で向かったのですが、途中古河であとから来る快速ラビットに抜かれるというので乗り換え。大宮には16:16到着。一日に二度くるのもなかなか面白い。朝とは違うルートで埼京線のホームへ。今度は川越線にのるのだ。大宮駅といえば昔から埼京線川越線のホームというのは地下にあったのだろうかと前々から思っているのですよね。新幹線が出来る前なんかは地上にホームがあった気がするのですが、気のせいでしょうか。まぁ、20年近く前の記憶なので定かではないのですが。
大宮駅を川越線は16:36に出発。埼京、川越線といえば205系。乗りなれた、乗り飽きた車両なので、車両自体には新鮮味はまるでなし。ただただ新しい路線に乗っていることを楽しむだけ。
大宮駅を出発して17分、川越駅に到着。川越では正面のホームに停車していたのでそのまま乗車。川越線の車両には地方ではおなじみの半自動ドアのボタンが取り付けられていました。冬になると大活躍の予感。そんな扉を見ながら16:57に出発。そうそう、川越線の中にも人間以外のお客様がいました。蛾だかなんだかわからなかったのですが、しばらく車中をふらふら。さすが、いな、、ま、いいでしょう。のどかなことはいいことです。高麗川には17:18到着。だいぶ暗くなってきました。この高麗川、恥ずかしながら最近まで読み方を知らなかったんですよね。「コウレイカワ」「コレイカワ」など、真ん中の麗の字をレイとしか読めなかったわけで。まさか「コマガワ」なんて読むなんてねえ。
そんな難しい街、高麗川をあとにしたのは18:08。実はこの前にも乗ることが出来る列車があったのですが、目的地に直通するものではなかったのでのるのをやめて、いったん、途中下車。高麗川駅周辺にあったマクドナルドでナゲットを買って駅に戻り、18:06発の列車に乗り込みました。この八高線高麗川から高崎までは気動車なんですね。そう、私の大好きな気動車ディーゼル列車。昔から大好きで北海道の特急、小海線大糸線など、わざわざ乗りに行くほど大好き。発車する前のエンジンのアイドル音、発車した時のエンジンの高鳴り、変速、そして惰性での滑走。何もかもが面白い。昔に比べて高性能になったので加速が電車よりも鋭いのもお気に入りの理由。(加速といえば名古屋から紀伊半島に抜ける「快速みえ」、あれはものすごいです。電車並み)
高麗川からいったん高崎方面に行き、そして、折り返してもう一度高麗川へ。その到着時間は21:01。さすがに往復するのはつらかった。まぁ、ずっと寝ていたのでたいして疲れはしませんでしたけどね。高麗川では正面にいた拝島行きにすぐさま乗り込み出発。金曜日に今度は青梅線五日市線乗りつぶしをやるのでまた近いうちにのることになります。その、青海線に乗って立川駅へ。実は立川駅につくころにはほぼグロッキーになっていました。なぜかというと青海線の車中はお酒のにおいで充満していたのですよ。もう、乗り込んですぐに降りたかったのですがそういうわけにもいかずただただ、耐えるのみ。隣の車両に移ってみても変わらず。「おろしてくれ〜」って叫びたかったくらい強烈なお酒臭。まいりました。立川についてからあまりの気持ち悪さにホームで電車を2本見送り、ようやく家に着いたのが22:23。全行程約13時間の旅でした。
今回は周遊する感じの旅だったので車内の様子をみながら地方のにおいを感じるという楽しみがあまり出来ませんでしたが、なかなか楽しい旅になったと思います。なによりも白地図の白いところをまたうめることが出来たというのが何よりの幸せ。先ほども書きましたが、今度は立川から先、奥多摩方面と、武蔵五日市方面がまだ白いままなので、そちらに行く予定です。金曜日になると思いますので、またレポートします。根性旅行記北関東編でした。