根性旅行記特別編 名古屋経由富山行きの旅 2001/11/28−29(宿河原−静岡−名古屋−富山−魚津)

さて、今回の旅は「贅沢旅行記」の名のつく通り、特急を乗り継いでいく、私にとってはとっても贅沢な旅になる予定である。
いつものように始まりは南武線宿河原駅。9時46分に来た103系カナリア色の南武線、一番前の車両に乗り込んだ。相変わらず退屈な電車である。携帯ゲームでイベントをひとつこなすと、ちょうど川崎駅に着いた。 
毎度おなじみの、ホーム前方にある跨線橋を渡り、東京駅を目指し東海道ホームに。10時22分初東京駅行きは10両編成できた。いつもとちょっと違うのは、珍しく211系がきたことであった。久しぶりのステンレスの車両。乗ってみるとやはり113系よりも静かで、まあ快適。結構込んでいたので体勢を保つのに力を使い少し腰が痛くなった。
そして、東京駅。東海道新幹線のホームを目指し歩く。いつもならば、東北、上越長野新幹線の緑色のラインが目立つホームに向かうのだが今日は違う。「青いほうに行くのだ!」と、妙に興奮する。東海道新幹線に乗るのは3年ぶりくらいだろうか。マーチングの大会を見に、大阪まで(大会は神戸であった)行ったとき以来だと思う。
さて、今回、東海道新幹線は本数が多いので、行けば何かに乗れるだろうという軽い気持ちでいたので指定席を取らなかった。油断していたと思い知らされるのが新幹線のホームに着いたときだった。発着番線が6本と多いのと、今回降りるのが静岡というひかりとかのぞみがとまる本数が少ない駅なのであれだけ発着しているのに乗れる列車が少なく、乗る列車にめちゃくちゃとまどってしまったのである。しかも、時刻表上で見たときに多いと感じたのは臨時列車が多かったせいで実際にはそんなに多くなかったというのもついてから判ったことであった。
6本もある新幹線東京駅ホームを上下左右に右往左往しながらようやく見つけた11時13分発こだま号は15番線にすでに停車していた。隣には到着し、回送電車になる700系のぞみ。時間がちょっとあったので最近買ったばかりのデジカメ「IXY DIGITAL 200」を使い、自分が乗る100系こだまを撮影。ついでに700系も撮影。
5分くらい前に車内清掃が終わり、ついに100系に乗り込んだ。実は東海道新幹線自体乗るのはまだ3回目で、しかも前回は0系と300系だったので100系は始めてである。乗ったことのない車両に乗るのはうれしい。ちょいわくわくしながら席に着いた。
撮影したのでシートの説明はそれを見てもらうとして写真じゃわからない感覚を説明。足元は身長164センチの私には有り余るほど。自由席なのに足置きがありちょっと贅沢な感じがする。ただ、私の足は短いのでそれを使うほどのことにはならない。なんか残念。すわり心地は一般的。リクライニングすると座面も前方にスライドするタイプの椅子である。まえの席の背もたれの裏側には車内の案内がピクトグラムとあわせて書いてあり、公衆電話、トイレの位置が一目瞭然である。面白いのが、そこに書いてある注意書きで、「駆け込み乗車は(危険ですから)おやめください」「携帯電話はデッキでご使用ください」「車内ではマナーモードなどをご使用ください」と、書かなきゃいけないのかぁ?といいたくなる注意書き。それが全座席の背もたれに書いてあるのである。なんかうるさい感じがするのでいやだ。
しばらくすると進行方向右側に座ったので、富士山が見えてきた。ちょっと霞んでいるが、天気は快晴なので結構よく見える。そういえば今からいく静岡、昔から静岡県はすきで、小学生のころ文集にも書くほど。その文集が笑えるのだが、「静岡に100坪の土地を手に入れて、富士山が見える所に家を建てる」というのが当時の夢だったらしい。らしいというのは、自分でも「好きだー」というにはその理由があまり説明できないからなのである。いつなぜどうして好きになったのかも自分でもよくわからない。謎である。そんな私、今でも静岡は住む人も含めて好きである。千葉とは大違いなのである。
11時46分ころ小田原に到着。そう、小田原、登戸から小田急線で小田原に出て、ここから乗ってもよかったのである。しかし、特急は始発からという妙なこだわりから東京から乗ることにしたのである。車内の混雑状況を見ると、金銭的、時間的に考えて小田原から乗ったほうが効率がよかったかもしれないと思った。ま、今それを思っても後のマーツーリーよー♪てことでもう考えない。
小田原駅ではちょっと長い間の停車、何かなーと思っていたら突然後方から通過列車。
「びびった〜〜!!!」
心臓がばくばくなのである。呼吸が乱れたのである。まったく、油断できないのである。
小田原駅を定時に発車すると前方のお子様が大騒音を発し周りのサラリーマンピリピリ、ピクピク。当然私も子供が大嫌いなのでストレス上昇。こりゃあどうしたもんかと思っていたのだがしばらくしたら収まった(母親が子供をつれてデッキに移ったようだ)ので一安心。
さて100系こだま、いつも最高速275キロとか260キロの新幹線に乗りなれていたのでなんか遅いなと感じる速度で巡航。多分最高速は220キロ止まりだろう。車窓はまったりと流れていく。車内も先ほどの騒ぎも収まりまったりモード、快適である。快適すぎてやはり私には退屈に感じてしまう。このような快適さは私には必要ない。もう少しエキサイティングな旅がしたい。こういうところが一般旅行者との違いなのだろうか。明日は名古屋から高山線に乗り「ワイドビューひだ」に乗る。その前にまったりを感じておくのもいいかもしれないと思い込むことにして退屈を紛らわせよう。
はっ!今回は旅行が目的ではないのであった。今思い出した。今日の目的は静岡でオペラ座の怪人を見ること。レポートを書くのに夢中で少し忘れかけていたよ。今回で5回目のオペラ座の怪人。ものすごく楽しみである。会場が違うのと、今回の席は一階席ということで新鮮な気持ちで見ることができるだろう。あー楽しみである。
「まもなく、三島です」との放送と同時に車内があわただしくなった。スーツ姿のサラリーマン、どんどん出口へと向かう。三島にはいったい何があるのだ?!半分くらいの客が降りてしまった。
三島で5分停車後、再び発車。次はどこに止まるのだろうか。時刻表を持ってきていないので「駅すぱあと」を開き確認。次は新富士でその次が静岡らしい。近い、近すぎる、静岡。やはり旅としていくならば新幹線よりも普通、または東海道線の特急を利用するほうがよさそうだ。まだお尻が痛くもなっていないのに着いてしまう。ハヤイネエ、新幹線。ま、新幹線なのでこうやってパソコンを開いて書くことができるのだが。
さて、そのパソコン、昨日バッテリーのLサイズを買ったのだが、こいつが予想以上に持つのでいい感じ。こうやって東京駅から書き続けているのだが、バッテリーの残量がまだ80パーセントもある。標準でついてきたバッテリーだと1時間もつかもたないかという感じだったので1万7000円もしたのだがいい買い物だったと思う。Windowsxpにしたのもバッテリーがもつ理由になるのかもしれない。メモリーの管理が上手なのだそうだ。静岡にも着くことなので、続きは静岡から名古屋に行く車内で、ということでオペラ座の怪人、楽しみますかな。

さて、ここからは名古屋までの旅である。
6時51分発のひかり号に乗るためホームで待っているとものすごい人。どうやらこだま号に乗る列らしいのだが、多すぎる。いつもこうなのだろうか。
100系こだまが人を飲み込み出発すると、まもなく300系ひかりが入線して来た。初めて見たときはすげえかっこいいと思った300系だが、500系や700系が出た今になってあらためてみると、そんなでもないなと思ってしまった。どうもぼてっとした感じがしてしまったのだ。ごめんよ300系
自由席だったので開いている席を探し着席。残念ながら窓側は確保できなかったので前から2列目の通路側に座った。この列車にも足置きがついていた。フットレストといったほうがかっこいいか。とにかく、私には必要のないものだ。いったいどういった人が使うのだろう。試しに使ってみるものの、まったく快適さは得られなかった。それよりも不自然な形に足を置くので逆に疲れてしまう。使い方を間違っているのだろうか。
ひかりなので、次の停車駅が名古屋である。車窓が見られない、退屈な乗車時間。移動手段と割り切ってしまえばいいのだろうが、私は鉄道ファン、やはり旅は楽しみたいのである。知らない街を、歩いてみたい♪じゃないが、そういった気分を楽しみたいので車窓が見えないのはつらい。ゲームでもしながら時間をすごすことにした。
そして約一時間後、名古屋駅に着いた。
名古屋駅で、泊まる予定の「チサンホテル名古屋」、ものすごく見つけるのに手間取った。地図にあった代々木ゼミナールの建物が、 実際には二棟あり、駅に近いほうの代ゼミを目印にしてしまったため感じの悪いところを通ってしまって、どきどきしてしまった。名古屋人というのは人に向かって歩くのが癖らしい。何回も針路変更を余儀なくされた。ものすごく感じ悪い。譲り合いの精神はないのだろうか。
その後、なんとか新しく目印を見つけることができたのでたすぐに見つけることができた。一階がローソンで、便利そうなホテルである。
フロントでチェックインの手続きし、部屋の鍵をもらい401号室へ。入ってみて驚いた。狭い!さすが一泊税込み3900円である。寝るにはまったく困らないので、私にはありがたい。安さ万歳なのだ。ホテルでいろいろとやることはあったのだが、意外に疲れていたらしく、あっという間に寝てしまった。午前2時ころまで布団もかけずにごろっとなってしまったので風邪が心配だったが、どうやら大丈夫だったらしい。快適な一夜だった。