エリザベート

2年前に衝撃を与えてくれたミュージカル「エリザベート」を今日のお昼に見てきました。すんごかったです。軽く感想を書いていこうと思います。
今日の出演者はトートが内野聖陽さん、フランツが鈴木綜馬さん、ルドルフがパク・トンハさん、という組み合わせでした。事前に見に行ってきた妹から聞くに「とにかく電光掲示板」ということで違う意味で期待していたのですがみてみたらまさに
「電光掲示板!」
なんじゃいありゃって思いましたね、やっぱり。多少ネタばれになるのでまだ見てない人は後日読むか覚悟してほしいのだけれども、あれはすごいね。想像していたものよりもでかい。舞台後方一面に透過型のLEDスクリーンがはってあって、例のシシィが落下するシーンなんて木に登るシーンでシシィ丸写し、あぁ、手なんか振っちゃってるよ、ヲイヲイ・・・って思ったのは自分だけではなかったようで周りの客からも失笑^^;あれは想像以上にまぬけ。いらないでしょう、落下シーン。音で想像させるとか影だけ写すとか前回のような表現でよかったと思います、すごいしらけてしまった、あれ。まぁ、他のシーンでの使われ方、たとえば紋章とか庭の様子とかならひどく雰囲気を壊すわけじゃないからいいのだけれども。まぁ、すごかった、すごかった。
さて、悪口ばかりじゃいけないというか、悪口はそれだけだったので、あとは絶賛といきましょうか。すごい、すごすぎる興奮した舞台でした。すごい、書きたい順から書きましょう。まずは初風ゾフィーおばあさま!まぁ、なんというパワーアップ!感動しましたよゾフィー様。前回のゾフィーの扱いといえばただエリザベートに厳しい嫌なやつという感じだったのに今回のゾフィー様、なんだかとっても人生大変だったのね、苦労したのね、というように思えてほろりときてしまいましたよ。それも今回のヴァージョンで与えられたソロのおかげだと思うのですけれどもあの場面最高です。あのシーンに来るまでがとっても波乱万丈だっただけにくるものがあります、じーんときます。前のヴァージョンよりも数倍、いや数十倍よくなったなぁとおもったところでした。
次は舞台でしょうか。二階から見たせいもあるのでしょうけれど照明が以前よりも明暗激しくなったような気がしました。美しいです。冒頭のシーンでドライアイスがたいてある中に棺が並ぶようになったのだけれども、それをうつしていたライトが一斉にエリザベートに集まるシーン、ぞくっときました。っていうか、あの白いドレスを着たエリザベートにぞくぞくしましたね。はっきりいって舞台は以前の回り舞台のものよりも簡素化されているのですけれどライティングの妙かそれほど貧相にもみえず、逆にシンプルになった分わかりやすくなった感じで今回の舞台装置、結構好きです。場面展開の際に大きく開いた奈落がしばらくそのままになっているのが見えて誰か落ちないかひやひやしましたけど、そのあいていた奈落から出てくるものすべてがいいタイミングでて来るのでしびれました。特にエリザベートの娘の棺おけ・・・あれは絶妙です、ほんと。あぁ、演出についてになってしまっているので演出&舞台ということで書いていきましょうね。演出も前回とは大きく変わったところが多くて書ききれないので書きませんが、ほんとよい、よすぎ。場面の展開もまえよりわかりやすくなっていい感じ。ルドルフの死の場面、緊張感ましたので、いい。エリザベートの曲が増えたのですけれど(私が踊るとき)あの場面もいいなぁ。ウィーン版のドイツ語での曲を聴いたことがあって日本語ではどうなるのかなぁって思っていたのですけどこれまたすばらしいことになっていてブラボー。じゃ、そろそろ歌について書きましょうね。今回期待していた内野さんですけど、ロックなトートを演じておられて見事でした。前回の内野トートは今だから言いますけどひどいものでしたのに、今回のトートはすばらしい!かっこいい!むちゃくちゃいろっぽい!えろい!しびれました。ジャベールやって音程とか鍛えられたんでしょうか。役者さんってすごいです。ほんと、今の内野さんのトートで録音してほしいですよ。前のは廃棄にして・・・ルドルフのトンハさんですけど、井上さんに飽きてきた私にとって新鮮なルドルフで最高でした。先ほども書きましたけど、死ぬシーンなんて鳥肌でしたよ。悩めるルドルフ。闇が広がる、むちゃくちゃ興奮しました。手に汗握って聞いていたもんなぁ。そうだ、一路さんの事かかないで何を書くんだ、そう、一路さん、二枚も三枚もいや、100枚くらい皮脱いだんじゃないかってくらいすばらしいエリザベートでした。初めて宝塚出身の歌手で好きになれる歌手になりそうです。どのソロも新たなる決意というか、自分の意思というか、そういうものを読み取れる強いエリザベートの歌でほれました。特に私だけには以前の一路さんはうそだったんじゃないかってくらいブラボーな一路さん。輝いておりました。フランツは、そういえば地味でしたねえ。いろいろなところ変わっていましたけど内野さんや一路さんみたいな感動は実はなっすぃんぐ・・・いや、すばらしかったんですよ。でも、特筆すべきところは^^; 村井さんのパパもよかったんですよ、コルフ島のところとか、最初のところとか、歌になっていた!それだけで感動。
書きたいこといっぱいあるけれど、だらだら書いていても仕方が無いのでとりあえずこれくらいにしておきます。(あと2回見るしね)
とにかくすばらしい舞台でした。こんなによかったっけって思っちゃったくらいよくってほんとおなかいっぱいになりました。ちなみに今日は通産300回記念ということで出演者のコメントをカーテンコールのときに聞くことができたのでちょっと得した気分でした。急に振られた綜馬さんがちょっとお茶目でした。
終演後帝劇地下のおそばやさんでかきあげ天丼セットを食べました。念願かなってすばらしい一日でした。