根性旅行記 小海線の旅編 2002/4/5

今回は前々から乗りたいと思っていた小海線を走破したいと思います。小淵沢でいつも見かけていたあの列車に乗ろうというわけ。出発時間がわけあって遅くなってしまったので乗り継ぎが心配なのだけど、時刻表を見る限り大丈夫そう。さーがんばろう。
いつものように宿河原駅青春18切符をもってむかい、駅員に今日の印を押してもらい入場。ちょうど入線してきた南武線に乗り込み今回の旅のはじまりはじまり〜
宿河原駅を8時40分ころに出発した列車は9時10分ころ立川駅に到着。中央線に乗り換え。
9時13分、高尾行きに乗り込む。車両はクハ201-22、つまり中央線の最後尾車両。後ろの窓から流れ行く車窓が見えるのでなかなか爽快。車内を見ると、日野、豊田、八王子と進むにつれて、乗客がどんどん降りて行ってしまうので、車内は次第に落ち着いて、寂しくなってきた。さすが平日って感じ。お!進行方向左側に富士山発見、八王子に着くちょっと前。いやぁ、これは気が付かなかった。真っ白な富士山、とてもきれい。気づかなかったと言えば、八王子駅でいつも見かけていた、旧山手線色の列車が実は八高線だったということに今日気がつきました。臨時列車だと思っていたのですっきり。しかし、なぜあの色なのだろう。八高線には、それ用の色があったはずなのに…
高尾駅には9時32分ころに到着。次の列車を、と時刻表を見ると47分発、大月行きがあったので、それに乗るためにホームで休憩。天狗のオブジェがあったので、それと一緒に乗ってきた列車を撮影。

しばらくしたらトイレに行きたくなったのでいったん改札を出て用事を済まし、戻ると、ちょうど大月行きが入線中。大月には22分に到着の予定。順調に行けば12時29分には小淵沢に着く模様。家で計画を立てたときよりも1時間30分早く着く。おお、いい感じ。定刻の22分に大月に到着。次の列車は階段をわたった4番線なので、そこに移動し、カップのコーヒーを自動販売機で、売店でトッポを買い列車に乗って待った。
車両はモハ113-348、つまり115系東海道線横須賀線でも用いられているあれ)乗り飽きてしまった車両ではあるが、車内がまったりムードなので心地よい。隣のホームに、新型のあずさが止まった。スーパーあずさに飽きてきた今日この頃。そろそろ乗ってみたいなと。そのあずさが出発後、41分、自分の乗った列車が出発した。
進行方向左側に座ったので日差しがまぶしい。景色がお気に入りの勝沼ぶどう郷駅に到着。さっそくデジカメにて何枚か撮影。

甲府盆地はいつも思うがとても美しい。中央アルプスの山々に囲まれたなだらかな丘陵、絶景である。富士山がのぞくようになったので、夢中で写真を撮ってみたのだがいずれも失敗写真。難しい・・・山梨市駅に到着。も?もも?桃!そう、駅のホームに桃のオブジェ発見。これは撮らねば、と、列車からいったん降りて撮影。

特急待ち合わせのためしばらく停まっていたので撮影することが出来た。よかった。
甲府に到着する3駅くらい前だろうか、高校生らしき二人組みが乗り込んで来て車内の雰囲気がガラッと変わった。その二人組み、下品な会話を大声でするのである。まゆをひそめる周囲の乗客に本人達は全く気づく様子がない。格好を見るとなるほど、ばかそうな服装だ。確信した、内面は服装に現れる。そんな試練を耐え、甲府駅で次の列車に乗り換える。
11時45分、松本行きは1番線、5分の待ち合わせで出発した。乗り込んだ車両はクハ115-1084、長野色のいつものである。車掌が女性なので少しいつもとは雰囲気が違う。11時29分に小淵沢に到着する模様。車内には「馬鹿」がいないようなので、それまでゆっくりとしよう。
小淵沢に到着後、とりあえず小海線のホームに行ってみた。13時11分発なので相当時間がある。そこで、いったん先程のホームに戻り、そばを食べることに。野沢菜天ぷらソバ、360円也。

かなりおいしかったのですよ。野沢菜の天ぷらが実においしい。この駅で時間が空いたらまた食べたいと思える絶品な駅そば。みなさんも小淵沢に立ち寄った際はぜひ!
食べた後にも、少し時間があったのでいったん駅から出て駅舎を撮影。そして、ホームに向かいました。

小海線のホームで高原ソフトクリームなるものが売られていてかなりひかれたのですが、我慢。車両はキハ110、つまり気動車ディーゼルエンジンで走るお気に入りの車両なのです。座席が3列のクロスシートで、一部ロングシート

進行方向右側の一列の方に座り、車内の様子を見る限り、さすが観光路線。野辺山や清里に向かう観光客が大半のよう。やはりという感じで私と同じ「鉄」の方も何人か乗り込んでいたのですが、いやぁ、「鉄」の人は分かりやすい。これも内面が外側に現れるからでしょう。格好、雰囲気でわかってしまう。
13時11分、軽やかなエンジンの音とともに出発。念願の小海線、出発。小淵沢を出発すると大きく右に曲がり、山へレッツゴーという感じ。富士山もよく見えるように。線路の両側にはペンション、別荘のような建物が並びその間をぬうように走るのがとっても楽しい。
野辺山駅で反対列車行き違いの為に3分停車。その間にJR線最高駅の標識を撮影。

さすが高原、風がとっても気持ちがいい♪高原のいい空気をゆっくり吸い込み、再び乗車。まったりと車窓を楽しむうちに中込に到着。後ろに一両増結のため7分停車。その間にいったん駅舎を出て紅茶花伝ロイヤルミルクティーを買い再び乗車。戻るとちょうど連結作業だったのでしばらく凝視。そして、間もなく発車。ここから車掌が乗り込んだらしく(ここまではワンマンだった)発車時にブザーが鳴るように。線形も山を下りきったようで良くなり、スピードもアップ。
15時22分、小諸に到着。26分発のしなの鉄道に乗り換え。

車両はクハ169-13、JR時代には普通のあまり特色のない車両だったのに、乗り込んで見て驚いた。なんと、普通列車なのにリクライニングシート。しかも、200系新幹線がデビュー当時に使っていたシートなのでした。

定刻通り出発したこのこの列車、とても乗り心地がいい。長野新幹線が出来る前は特急あさまが走っていただけに線路の状態がいいんでしょう。シートのお陰か特急列車に乗っているような感じ。
まったりと流れる風景を眺めているうちになんだかとても懐かしい気分に。そう、あさまが新幹線ではなく特急だったころによく見た風景なので思いっきりノスタルジーに浸ってしまったのでした。
軽井沢には16時49分に到着。しなの鉄道分の料金を払い駅を出ました。久しぶりの軽井沢駅。横川方面へ伸びるレールがないということがとても悲しい。
軽井沢〜横川が廃止になってしまったので、ここからはバス。バス乗り場を探すと、少しはなれたところにありました。

バスの料金は460円、同じJRだが18切符は使えないらしい。私が乗り込んだ後に態度のでかいおばさんグループが大量に。トイレに行くので待っててねとか言って運転手を困らせていた。出発時間まで3分だってのにね。
軽井沢を出発して、さて、どのルートで行くのかと見ていると、碓氷バイパスというルートを選択した模様。その碓氷バイパスに入ってからなんですが、いやぁ、下る下る。どこまで山を下りるんだというくらいずーっと下り。こんなに標高差があったのかと実感。なるほど、碓氷峠を列車が通る時に機関車を連結しないといけなかった理由に納得。

横川には大体30分で到着。駅舎はかろうじて風格を保っているのですが、その周りは鉄道村や、おぎのやの弁当の旗が目立つ、なぜか万国旗が張り巡らされている横川駅。寂しい、寂しすぎる。

駅に入ると、保存してある車両を見学することが出来たので何枚か撮影。私が撮った写真を見てもらえば分かると思うのですが、すべてが寂しいオーラを出している。189系あさまなんて、見ていられない、悲しい。

いつまでも駅の外でうろうろしていても仕方がないので、高崎行きのホームに行くと、ちょうど列車が入線してきた。53分発なので、乗り込む。車両はクハ106-117、この前水上から乗った車両と同じ形式だろう。とんでもなく長いロングシートに驚きな車両である。車内を見回すと、どうも小海線で見かけた顔が多いことに気づいた。おそらくみんな18切符利用の日帰り旅行だろう。今日のコースは比較的楽なので選びやすいのかもしれない。
窓から見える景色が、しなの鉄道に乗ったときに思ったように、以前特急のあさまに乗っていたときのままなのでまたしても思い出に浸ってしまう。高校生のときによく直江津から乗って東京に行ったっけ…懐かしい。安中駅付近のラピュタに出てきそうな工業地帯も以前のまま。たんぼの真ん中に立っている看板も変わらない。懐かしい。
ノスタルジーに浸っているうちに17時25分、高崎駅に到着。向かいのホームに通勤快速上野行きが入線し、乗り換え。ちょっと疲れてきたこのタイミングでの通勤快速はうれしい。しかも乗り換えが2分、さらに向かいのホームとジャストタイミング。小海線から一緒のおばあちゃん二人組みも喜んでいた。新型車両だとさらにうれしかったのだけれど、残念ながらクハ211-3123、毎度おなじみの車両。E231系だったらよかったのに。通勤快速なので、熊谷までは各駅に停車、そしてそこを出ると次は大宮までになんと鴻巣にしか停まらない。さすが通勤快速である。
そんなこんなであとはいつもどおりなので省略。無事に自宅に到着。一日でちょうど回れるいいルートなので、皆様にもおすすめ。18切符が使える休みの日に回ってみたらいかがでしょうか。2200円の旅。いいですよ〜

2004/11/15 2002年当時に書いたものに若干加筆、訂正