根性旅行記 広島編3 (京都〜津〜名古屋〜宿河原)

京都から宿河原までの帰路のレポートである。ホテルはなかなか快適で、熟睡することができた。
9時30分発の新快速米原行きに乗ろうと京都駅に向かうと、少し騒然とした感じ。何事かと思ったら先行していたサンダーバードの故障のために大幅に遅れている模様。なんてこったい。予定では19時には家についていはずだったのにだめじゃないか。いそいで時刻表を確認。昨日計画してあきらめた草津線経由に急遽変更。なんとかうまく乗り継ぎができ、米原経由の1時間遅れぐらいですみそうだ。
京都を9時40分に普通列車野洲行きが発車。車両は221系である。
最高速は120km/hだが、223系が出るまでは主役をはっていた車両だ。非電動車だったので静かさが印象的だった。今日も雨が降っているため車窓の魅力半減なのだが、もうあきらめた。雨の近畿を楽しもう。
草津には10時に到着。10時23分発拓殖行きの草津線のホームに向かう。おなかがすいていたので途中でクリームパンとパイの実苺味を購入した。神戸屋のクリームパン、なかなかうまし。アンパンも買えばよかった。出発前、向こう側に座った中年二人組みが下品な大声でわめき散らすのでこれはいかんと前の車両に移った。こんな時間から宴会かよ。いいかげんにしてくれ。
今回の旅では若者の醜態を見ることが少ない。それよりも中年おやじに迷惑をかけられっぱなしだ。最近の若者は、と言う前に己自身をなんとかしてほしいものだ。
10時23分、草津線はもう発車のはずなのだが時間になっても発車しない。どうしたのかと思ったら、新快速との接続待ちらしい。予定より2分遅れの25分、草津駅を出発した。
車掌の案内があった。「ツゲには・・・」なに!柘植は「ツゲ」と読むのか。なんとなくそんな記憶があったのだが、時刻表でこの駅名を読むとき、ザウルスに入力するときには「タクショク」としていたよ。口に出す機会がなくてよかった。
その柘植駅には11時4分に到着。2分遅れはとりもどした模様。ビバ運転手!素晴らしい。
柘植では関西本線に乗り換え。亀山行き11時12分発に乗り込む。今度の車両はキハ120系、軽快気動車と呼ばれる部類の車両である。
ワンマン運転のため、車掌はいない。今回初めて乗る路線だと思っていたのだがどうやらこの路線、乗ったことがあったようだ。見覚えのある景色がばんばん出てくる。そういえば前回、奈良から木津を通って柘植まで来てこの路線に乗り換えたのだった。何年前だろう。なんか懐かしい。
亀山には11時34分に到着。快速「みえ」に乗るために紀勢本線で津駅まで足を延ばすことにする。11時50分発鳥羽行き、再び気動車のキハ11系、シルバーの車体にオレンジ色のライン、JR東海色である。
気動車が大好きなわたし、ちょっと興奮気味。それにしてもすごいところを走る。線路の間には草が生えていて、まるで廃線のような雰囲気の路線のところもあった。快速「みえ」が私鉄に乗り入れて迂回する理由がよくわかる。あの路線には快速は走らせられない。
駅に3つ止まると、12時9分に津に到着。今回初めて知ったのだが、近鉄が名古屋に乗り入れてるようだ。隣のホームに近鉄特急名古屋行きが出ているのでびっくりしてしまった。
12時23分、快速「みえ」10号が入線してきた。車両はキハ75系。強力なエンジンを積むため電車とほぼ同じかそれ以上の加速力、最高速を誇る新鋭気動車である。前面に特徴があり、まるで特急のような雰囲気を醸し出している。前回乗ったときは四日市からで、あっという間についてしまいさみしい思いをしたのだが、今回は津からなので前より20分長く乗っていられる。走りを堪能しよう。
第3セクターの伊勢鉄道を経由するので車内改札がきたらお金を払わないといけない。来ないことを祈ろう(笑)走りだしてすぐに、さっきまでの気動車と違うことを感じる。加速が鋭いのである。さすがキハ75系。わたしのお気に入りの車両である。結局すぐに車掌さんがきてしまったので、伊勢鉄道の料金津、河原田間の490円を払うことになった。まあ仕方がない。ほくほく線のように払わずに通過ということはできなかった。車窓はほくほく線ににているのだが甘くなかったようである。13時19分、名古屋駅に到着。
13時24分、大垣行き快速に乗り換え。車両は313系である。と、これを書いた時点で気が付けばよかったのだが、しばらくして尾張一宮に到着し、出発するまで気が付かなかったことがあった。そう、せっかく名古屋まできていたのに逆方面に乗ってしまったのである。あわてて次の停車駅、岐阜で飛び降り、戻る列車を確認。45分発の快速豊橋行がある。しかも、名古屋で間違えずに順調に乗り換えていた場合とほぼ同じ列車に乗り継げる模様。ひとまず安心。
さて、しきりなおそう。今乗っている車両は313系。今度は「クモハ」つまり電動車である。モーターの音が聞こえるので120km/h運転の際、迫力が違う。席が空いたので座り、豊橋までぐっすり。
15時2分、浜松行きに乗り換えた。211系、ロングシート車。行きのときもそうだったのだが、エアコンが効き過ぎていて寒い。愛知県人、静岡県人は暑がりということだろうか。あまりに寒いので上着を出した。もっていて正解である。ずいぶん前に秋田で同じようなことがあり、その時は上着をもっていなかったので風邪を引いてしまった。その時以来、旅行の際には上着を持参するようにしている。
15時37分、ちょっと疲れたので一時休憩し浜松でご飯を食べることにした。浜松駅の周りを歩き、吉野家松屋といった牛丼屋を探したのだが・・・ない。しょうがないので駅にあったラーメン屋で我慢した。塩野菜ラーメン780円也。結構ボリュームがあったのでまぁ満足。ただスープが単純な塩スープ(こくがない)だったので途中で飽きてしまったのが残念。
その後駅に戻り、次の列車を確認、16時30分発の熱海行きに乗り込んだ。車両はもうホントに飽きた113系。時刻表を見ると小田原で2階建てのアクティーに乗り換えることができそうなので、それまで我慢。お尻が痛いのを耐えながらゆられること2時間30分、途中で2分ほど遅れていたのだが回復し、定刻18時59分に熱海に到着。
喉が渇いたのでコーラ250mlを買い19時10分発東京行きに乗り換え。小田原には19時33分到着。飽き飽きな車両に嫌気がさしたので小田原始発19時51分発快速アクティーに乗り換えようと小田原で降りた。快速アクティーは小田原を先程の列車よりも16分後に発車するのだが、途中大船で追い抜いて川崎到着時点では8分早く到着する。さすが快速といったところか。
さて、到着した快速アクティー。見てがっくり。2階建じゃないじゃん。結局またまた113系オレンジの憎い奴。もういいってば、といいたくなったよ、ほんとに。まあ出発すれば快速なのでどんどん駅を通過していく。でも、関西の新快速のような爽快感はない。最高速に20km/hも差があるのだ、しかたがない。
そろそろ東海導線も新しい車両を導入して欲しい。今乗っている113系の次に出た211系は確か私が小学校2年か3年のころに登場した記憶がある。あれから約15年。もうそろそろ出してもいいだろう。電車の寿命は30年と言われているので113系はそろそろ引退だろう。実際宇都宮線では新車の導入が進んでいる。車両を大事に扱うのは非常によいことで、実際まだこの車両はバリバリの現役である。無理に代えて欲しいというわけではないので順次新しい車両に入れ替えて我々鉄道ファンを喜ばせて欲しい。その際、最高速度は最低でも130km/h。低騒音、低振動でかつエコノミーな車両をぜひ開発して欲しいものである。
そんな想像(妄想?)をしているうちに川崎駅に到着。やっと帰ってきたという感じだ。一番最後に大嫌いな南武線というのがしゃくだが、たった30分の辛抱だ。今までの行程に比べたら軽い軽い。乗ってしまえばなんてことはない。座ることができたのであっという間に宿河原駅に帰ってきた。
途中休憩を挟みながらきたので今日の旅は比較的楽だった。(それでも10時間は列車に乗っていたのが)
キャッツを見るだけ、つまり大阪まで行けばいいところを青春18切符をフルに使い広島まで行きお好み焼きを食べ、大阪でも食べるという別名「お好み焼きの旅」ここに完結である。

ご精読ありがとうございました。