根性旅行記 広島編2 平和記念公園〜大阪MBS〜京都

朝10時26分出発のシティーライナーに乗ればいいということで、朝の散歩がてらに平和祈念公園まで足を伸ばしてみた。広島駅から市電で約20分、原爆ドーム前で降りた。少し歩くとそこはテレビで見たままの原爆ドームがそこにあった。
慰霊碑には献花が手向けられ、何やら神妙な雰囲気である。写真を撮るのに少しためらいがあったがせっかくきたので何枚か撮影。雨が降っていたので原爆の悲惨な爪痕がいっそう強まって見える。
そのまま川沿いに進むと平和の火だったか、消えることのない火が焚かれる慰霊碑がある平和祈念公園に到着した。その慰霊碑間近に行って撮影をすることはやはりためらわれたので、少し遠くから何枚か撮影。その後平和への祈りを捧げた。間近でこのような建設物、慰霊碑を見ると神妙な気持ちになる。
なぜこのような悲劇が起きてしまったのか、いろいろ考えることがありもう少しいたかったのだが時間の都合上そこを離れなければならない。9時45分、そこを離れ、再び市電に乗り広島駅に向かった。
朝ごはん替わりに広島駅のマクドナルドでソーセージエッグマフィンを買い今日最初に乗る列車「シティーライナー」の到着する5番線に向かった。そこでマフィンを食べ終わるころ、ちょうど列車が入線してきた。シティーライナーとかっこいい名前が付いているので専用の車両を使っているのかと思いきやなんてことはない、昨日乗ってきた115系だった。
10時26分、定刻に発車。西条まで快速運転だそうだ。流れる車窓は雨のせいで雲って見える。しかし、昨日は夜で見ることができなかった風景なので新鮮な気持ちで見ることができる。かなり山奥を走っているようだ。川沿いを右へ左へ縫うように走る景色は信越線の長野、新井間を思い出させる。後ろの座席に故障中とあったので何が故障かと思ったら、クーラーから水滴が落ち、シートが濡れているため使えないということだった。車内はきれいにアコモ改装されているのにクーラーの故障のせいでだいなしである。車掌が来て何か処置をしたようだが改善される様子はない。結局雨漏りが他のシートにもあることが判明し、故障中の張り紙が増えるだけであった。雑誌を読んでいると眠くなったのでそのまま睡眠。
はっと気づくと福山駅ではないか。あわてて飛び降りる。降りると目の前にお城があった。福山城だろうか?
そしてその下に「快速サンライナー」が停車中。今度の快速は、それ専用の車両なのでちょっと嬉しい。115系の新快速仕様と言うのだろうか。全面非貫通タイプ、大昔はアイボリーに焦げ茶のストライプの刷り分けだった車両がきれいに塗り直され、サンライナーのイメージどおりオレンジ色のストライプが入ったさわやかな車両である。
さてこの列車、後ろの運転台を見ると車掌がいない。案内が自動放送なのでワンマン運転なのだろう。快速なのに珍しい。
12時53分、岡山に到着。
ここでは1時間ほど空きがあるので、今日こそスターバックスのラテを探そう。岡山ほどの大都市ならあるだろう。昨日からすたばすたばと言っているのには別に理由はない。ただ単にスターバックス・ラテが飲みたいのだ。岡山の街をふらふら。広島では土砂降りだったのだがいつの間にか雨が上がっていた。銀行でお金を下ろし、探すも結局ここにもなかったのでマクドナルドでホットコーヒーとハンバーガーを購入し、駅に戻った。
隣のホームに瀬戸内海を渡る特急「南風」が入線してきた。
めちゃくちゃ乗りたい!贅沢旅行記、山陰、伯備、瀬戸内海の旅と題して振り子電車乗り継ぎの旅をいつかやろうとこの時決めたのであった。
さて、今から乗る赤穂線、入線してきたのを見てがっかり。また115系なのである。しかもオレンジと緑の東海色。やはり広島を早く出て津山経由にすればよかったかも。嘆いていてもしょうがないのでその東海道線色の車両に乗り込む。瀬戸内海を見るには海側と思って海側と思われる方に座ったのだが列車の進行方向を間違え山側に座ってしまった。またまたがっかり。
13時56分、定刻に発車である。東岡山山陽本線から右に分かれ、赤穂選に入る。さっきから反対側の席に座った人が常に口をちゅぱちゅぱやっているのでだんだん気持ち悪く、そして腹が立ってきた。小型の時刻表をもっているので鉄っちゃんだろうか。早くやめてほしいものである。
赤穂線は単線なので何回か行き違いのための停車があった。対向列車も115系である。国鉄時代に作られたこの車両、全国で大活躍だ。お、今度きた車両はカラーリングが違う、黄色に青のストライプ。まるで電気軌道検査車みたいと思ったのはマニアだからだろう。
先ほどの男性、相変わらずちゅぱちゅぱ・・・病気だったらとおもうとうかつに声をかけられないのでなおさら腹立たしい。線路の両脇には田園が広がり、気分爽快になるはずなのに奴のせいでそれは激減する。席を移ろうか、そう考えたがこれも試練だと思い耐えることにする。
さて、そのおやじ、しばらく静かだなと思っていたら今度は髭を剃り始めた。自分の家と勘違いしてるんじゃないのかこいつは!頭に来る。
気を紛らわせるために車内を見回すと中吊り広告にCat'sを発見。そういえば今回の旅はミュージカルだった。旅を満喫していてすっかり忘れていた。思い出したらすっごくたのしみになってきた。そのためにも大阪に18時までにつかなければならない。がんばろう。
日生(ひなせ)駅で行き違いのため6分間の停車。
海側をみると小豆島に渡るフェリー乗り場がある小さな漁港があった。60分でつくらしい。船旅も結構すきなのでいつか行ってみたい。そのためにもお金をためないと行けないのだがいつも余計なものを買ってしまうのでいつまでたってもたまらない。どうしようもないのだ。終点相生には15時22分に到着。意外に短かった気がする。
降りたホームで待っているともう見慣れた車両が入線してきた。15時25分、相生駅を出発。ただこの車両、同じ115系だが、シートがボックスではなく転換シートだった。いろいなヴァリエーションがみられておもしろいかも。車両端の妻部分は木目になっていて、昔の国鉄時代の特急のよう。
姫路には15時43分に到着。昨日よりもあまり長く感じなかった。やはり疲れていないのと、乗り換えが一回多いせいだろう。
そして、15時47分、韋駄天走りの223系、新快速に乗り換え。一番前の車両の運転席の直後を確保できたので速度計を見ていようと思う。それにしても速い速い。ほぼ110km/h以上をキープしている。時には135km/hという、「いいのか?」と言いたくなる速度まで上げて走っていた。尼崎までは1時間程度あったのにそれを忘れる快速ぶりであった。
尼崎でJR東西線に乗り換え、京橋を目指す。この車両、207系はJR東日本の209系に相当する車両で関西の主力通勤車両となっている。座ってみて驚いたのだが、シートが低くて柔らかい。209系に日ごろ乗り慣れているせいかびっくりしてしまった。車内のスタンションポール、それどころか関東の通勤車両には常識の垂直に立った棒自体がない。そのおかげかとても広く感じる。東西線は途中から地下を走る。だがトンネルが大きいのか車両の遮音対策が完璧なのかどちらか分からないが、静かで快適である。関東の地下鉄も見習ってほしいものである。
京橋にはすぐに到着。京橋で念願のスターバックスを発見。「ホットショートラテ持ち帰り」と、店員に告げてそれを受け取り、地下鉄の入り口にあったミスタードーナツフレンチクルーラーを買いそこで食べ、そして地下鉄に乗り、一路キャッツシアターがあるビジネスパーク駅に向かった。
その地下鉄「長堀鶴見緑地線」は大江戸線と同じリニアモーターを使った小断面トンネルの地下鉄だった。運転席の直上に小さなパンタグラフがあったのが印象的。次の駅だったのですぐについた。エスカレーターを上がるとそこはMBSシアター。猫たちの宴を楽しみに向かった。猫たちの話は観劇日記にてお話しします。
ミュージカル終了後、ちょうど大阪に来ていた友人に会い、なんばに御堂筋線に乗って行きそこでお好み焼きを食べることにした。
焼きそばが入っている通称「モダン焼き」を注文。そう、念願の広島、大阪お好み焼き制覇を達成できたのであった。
見た目は小さかったのだが広島風よりも小麦粉の量が多いので結構おなか一杯になった。大満足だ。
その後、宿を京都にしたので新快速米原行きに乗り京都に向かった。
明日は京都から自宅までの旅である。十分に休養するとしよう。

根性旅行記広島編3に続く

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旅行データ お好み焼き(ぼてぢゅう) 豚玉モダン焼き 750円 ホテル 6800円